書 名アニメ聖地巡礼の観光社会学
著 編岡本健
協 力
出 版法律文化社
発行日2018年9月15日
発行地京都市
定 価2800
たてcm21
よこcm15
【備考】
ISBN9784589039576
【内容】
[目次]
序章 社会にとっての観光の意味

第1章 なぜ、アニメ聖地巡礼を研究するのか
1 情報社会における旅行者の特徴
2 観光政策、観光ビジネスにおける旅行者
3 観光社会学における旅行者

第2章 情報社会の観光とメディア・コミュニケーション
1 現代社会の諸問題
2 情報社会の進展とコミュニケーションやアイデンティティ
(1)インターネット利用者と普及率の推移
(2)情報機器から情報通信機器へ─技術的、政策的な環境変化
(3)コミュニケーションのあり方─インティメイト・ストレンジャー
(4)個人のアイデンティティのあり方─多元的自己
3 再帰的近代化における個人化─「大きな物語」と「小さな物語」
4 他社との出会いの回路としての観光の可能性

第3章 観光学におけるメディア・旅行者・相互作用
1 観光とメディアに関する研究
(1)観光メディア研究の整理
(2)ソーシャルメディア時代の観光メディア研究
(3)コンテンツの定義
(4)デジタルコンテンツ(源)とアナログコンテンツ(源)
(5)コンテンツツーリズムへの政策的注目
(6)コンテンツツーリズムへの学術的注目
2 旅行者の特徴に関する研究
(1)旅行者の消費者心理学、消費者行動論的研究
(2)旅行者の社会学的研究
(3)旅行者の人類学的研究
3 旅行者と地域住民の相互作用に関する研究
(1)ホスト/ゲスト枠組みの限界
(2)情報社会のコミュニティとコミュニケーション

第4章 現代的な観光現象を分析する複合的手法
1 3つの研究領域を横断した研究
2 方法としてのアニメ聖地巡礼
3 オタクの登場とメディア
4 オタクの定義と消費行動、コミュニケーション
5 マルチメディアな二次創作文化
6 ネットを通じて広がるN次創作
7 共同体と公共性
8 どのように研究を進めていくのか

第5章 観光の社会的潮流と旅行者の情報化
1 観光の潮流
(1)(まれに)気晴らしを求めた時代─1950年代後半〜1960年代後半
(2)皆が出かける(参加する)ようになった時代─1960年代後半〜1970年代後半
(3)社会全体の動向との対比
(4)生活のなかの観光の時代─1970年代後半〜1980年代前半
(5)国際観光隆盛の時代─1980年代後半〜1990年代初め
(6)「新たな観光」への期待と「観光の動物化」─1990年代後半以降
(7)「再帰的」な個人主義と旅行の多様性
(8)「動物化」と不可能性の時代
(9)観光の動物化とメディア
2 旅行者の情報化
(1)1990年代における旅行の情報源
(2)2000年代における旅行の情報源
(3)旅行に関する情報行動の世代、性別による差
(4)旅行情報化世代

第6章 アニメ聖地巡礼の誕生とその展開─文献、新聞・雑誌記事分類
1 「アニメ聖地巡礼」とは何か
2 文献研究と新聞・雑誌記事分類
(1)文献研究
(2)新聞・雑誌記事分類
3 アニメ聖地巡礼の誕生にかかわる文献および新聞記事の分析結果
4 アニメ聖地巡礼の誕生時期と観光の潮流における位置づけ
5 アニメ聖地巡礼の展開にかかわる新聞・雑誌記事検索の結果
6 アニメ聖地巡礼の展開についての考察
(1)アニメ聖地巡礼の特徴
(2)アニメ聖地となった地域の地元住民の動向
(3)アニメ聖地巡礼者と地元住民とのかかわり
(4)アニメ聖地巡礼に関する作品関係者の態度
7 メディア分析の成果から見るアニメ聖地巡礼の誕生、特徴、展開

第7章 アニメ聖地巡礼の特徴─大河ドラマ観光との比較
1 旅行行動の特徴の分析枠組みと調査手続き
(1)分析の枠組み
(2)アニメ聖地8か所フィールド調査の手続き
2 フィールドワークの結果からわかるアニメ聖地巡礼行動
(1)アニメ聖地巡礼の動機形成
(2)アニメ聖地巡礼の情報探索
(3)アニメ聖地巡礼の旅行中行動
(4)アニメ聖地巡礼の旅行後行動
3 大河ドラマ観光の特徴
(1) 大河ドラマの概要
(2) 大河ドラマ観光の動機形成
(3) 大河ドラマ観光の情報探索
(4) 大河ドラマ観光の旅行中行動
(5) 大河ドラマ観光の旅行後行動
4 アニメ聖地巡礼と大河ドラマ観光
(1) 動機形成および情報探索における主体性と能動性
(2) 旅行者による情報発信と情報の編集
(3) 旅行におけるコミュニケーションのあり方の変容
(4) 能動的な巡礼者像

第8章 舞台を「発見」する開拓者─ソーシャルメディアのコミュニティ調査
1 アニメ聖地を「発見」する人々
2 開拓的アニメ聖地巡礼者へのSNSコミュニティ調査の結果
(1)開拓者の基本情報─性別・年齢・居住地・職業
(2)情報交換の仕方
(3)舞台探訪のきっかけ
(4)舞台探訪を開始した時期
(5)開拓者の情報源と交通手段
(6)舞台探訪中のよかったこと
(7)舞台探訪中の悪かったこと
3 開拓的聖地巡礼者のコミュニケーション
(1)「動物化」的特徴
(2)動物化の乗り越え
(3)開拓者の両義性

第9章 聖地巡礼者の全体像─アニメ聖地4か所での質問紙調査
1 聖地巡礼者像をとらえる
2 アニメ聖地4か所における質問紙調査
(1)質問紙調査の手続き
(2)収集データの概要
3 アニメ聖地巡礼者の基本情報
(1)性別
(2)年齢
(3)居住地
(4)情報源
4 質問紙調査データからわかること

第10章 『らき☆すた』と『けいおん!』─作品のコンテンツ史的位置づけ
1 『らき☆すた』と『けいおん!』の特徴
2 アニメ史における位置づけ
(1)第一次アニメブーム─1960年代
(2)第二次アニメブーム─1970年代後半から1980年代後半
(3)サヴァイブ感と決断主義
(4)日常系・空気系アニメ

第11章 『らき☆すた』聖地「鷺宮」における土師祭
1 『らき☆すた』聖地「鷺宮」の誕生と展開
(1)埼玉県北葛飾郡鷺宮町の概要
(2)聖地巡礼者と商工会職員とのコミュニケーション
(3)鷺宮における取り組みの展開と効果
(4)聖地巡礼者と地域住民のコミュニケーション
(5)鷺宮の取り組みの広がり
2 土師祭と「らき☆すた神輿」
(1)「らき☆すた神輿」の発案
(2)「らき☆すた神輿」展開の経緯
3 「らき☆すた神輿」担ぎ手アンケート
(1)来訪回数
(2)担ぎ手募集の情報源
(3)再び担ぐ意志
(4)土師祭の感想(よかった点)
(5)土師祭の感想(悪かった点)
(6)鷺宮町に対する感想や意見
4 価値観を認め合う場

第12章 『けいおん!』聖地「豊郷」における豊郷小学校旧校舎群
1 『けいおん!』聖地「豊郷」の誕生と展開
(1)滋賀県犬上郡豊郷町の概要
(2)『けいおん!』の聖地、とされている「豊郷」
(3)『けいおん!』聖地としての豊郷小学校旧校舎群
2 個人の行動の集合がつくり上げる観光資源
(1)観光資源のボトムアップ的構築
(2)地域の祭りへの巡礼者の参画
(3)巡礼者による取り組み
(4)地域の個人による取り組み
3 『けいおん!』聖地豊郷における質問紙調査
(1)異なる価値観の人々が集う場としての豊郷
(2)豊郷小学校旧校舎群における質問紙調査の手続き
(3)データの回収数と概要
(4)偶然の出会いからの価値観の広がり

第13章 地域側から発信される観光情報の流通プロセス
1 ウェブページのアクセス解析
(1)「鷺宮町商工会ホームページ」と「今日の部屋」
(2)アクセス解析の手続き
2 アクセス解析の結果
(1)アクセス数の推移
(2)地域の状況との関連
(3)アクセスのリンク元
(4)アクセス経路の分析
3 情報拡散者の役割

第14章 発信・創造・表現する旅行者
1 アニメ聖地巡礼の行動的特徴の整理
2 ボトムアップ的に構築される観光情報
3 地域側からの情報発信とその流通のあり方
4 趣味を突き詰めた結果としての観光

第15章 他者との回路としての観光の可能性
1 オフ会との比較による検討
(1)「殺伐」オフ会
(2)オフ会とアニメ聖地巡礼
(3)匿名でありながら特定される個人
2 新たな旅行コミュニケーションのメカニズム
(1)地域側が旅行者に対して価値観を表明すること
(2)対面接触場面でのコミュニケーション
3 観光をきっかけとした社会の「再」構築にむけて
4 情報社会における観光の可能性

付録
<1>開拓的アニメ聖地巡礼者への調査項目
<2>アニメ聖地4か所調査の調査票(埼玉県北葛飾郡鷺宮町)
<3>アニメ聖地4か所調査の調査票(滋賀県犬上郡豊郷町)
<4>「らき☆すた神輿」担ぎ手アンケートの調査票
<5>「鷺宮町商工会ホームページ」および「今日の部屋」の日ごとアクセス数一覧
<6>関連論文一覧
<7>発展論文一覧
<8>コンテンツツーリズム関連書籍一覧
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