書 名教養としての現代漫画
著 編瀬木比呂志
協 力
出 版日本文芸社
発行日2019年2月10日
発行地東京
定 価1800
たてcm19
よこcm13
備考
ISBN9784537262001
内容
[目次]
本書の構成、漫画家の選択、作品案内と作品の数字評価

第1部 現代漫画を楽しみながら、現代日本と世界を感じ、かつ考える
漫画は「教養」の対象なのか?考え、感じる力を養う素材になるのか?
考えることで楽しみもより深くなる
どんな芸術にも、ある種のポップ感覚は含まれる
本書の選択と分析について
日本の現代漫画が占める独自の位置
読者と著者にとっての本書の意味

第2部 現代漫画3人の先駆者たち
現代漫画に大きな影響を与えた代表格
手塚治虫─あらゆる意味での現代漫画の先駆者
白土三平─日本型左派の枠組みを超えた唯物論者、叙事詩人
水木しげる─庶民的、汎アジア的なアニミズムとニヒリズム

第3部 現代漫画を代表する9人
つげ義春─現代漫画の枠組みを形作った才能と世界からの逃避願望
諸星大二郎─「名付け以前の世界」を夢見続けるコスモポリタン
大友克洋─リアリズムと「関係性」で現代日本をとらえた鬼才
いがらしみきお─土俗的世界における神の探求と昇華されたギャグ
近藤ようこ─日本人の、女性の、無意識の世界を活写
高橋留美子─完璧な感情表現と無垢への固執
高野文子─傑出した芸術的感覚と論理性
こうの史代─戦争期とその後の世界・家族を低い目線からとらえる
五十嵐大介─世界をひとつながりのものとしてとらえる詩心

第4部 多彩な現代漫画家たち31人
第1章 悪、暴力、猟奇
花輪和一─特異な発想と画風で業、因縁、救済を描く
高橋葉介─ロマン主義に基づく怪奇とユーモア
岩明均─「悪」を描き続けて
冨樫義博─ダーヴィニズムとしての格闘
小畑健─ゆううつな時代の絵師

第2章 疎外、孤独、逸脱、周縁
勝又進─『ガロ』出身の不遇だった個性派
安達哲─アブナさとかわいらしさ
三部けい─世界と心の辺境へと広がる感性
黒田硫黄─現代の異族たちの肖像
古谷実─どうしようもない現実を克明に描く

第3章 家族、女性、ジェンダー
大島弓子─少女漫画の枠を超えた美意識
樹村みのり─二〇年早かった「ジェンダー」の漫画家
石坂啓─家族とタテマエ社会崩壊のゆくえ
森下裕美─大阪弁で展開される人間悲喜劇
西原理恵子─さいはての抒情
伊藤理佐─「女」の目からの一歩引いての人間批評

第4章 サブカルチャー、オタク、新世代
吾妻ひでお─失踪者の視点からみた世界
猫十字社─元祖ポップパンクギャグ
あさりよしとお─外れ者、疎外された者たちへの共感
あずまきよひこ─サブカルチャーと無垢
押切蓮介─漫画というアイデンティティーに懸けた戦い

第5章 幸福、ほほえみ
いしいひさいち─四コマに新たな生命力を与えた
市川みさこ─古典的ほのぼの少女ギャグ
小道迷子─失われゆく懐かしい世界
玖保キリコ─子どもたちの世界を見詰める、温かくかつ醒めた視線
けらえいこ─懐かしい日常、揺るぎない家族

第6章 現代社会の諸側面
佐々木マキ─一地頭を抜いたロック感覚のモダニスト
さそうあきら─苦難を乗り越えてゆく人々
望月ミネタロウ─現代日本の象徴としての精妙な小世界
安野モヨコ─働く人々とオタク人生と
石黒正数─等身大で現代の若者とその気概を描く

第5部 傑作・準傑作ライブラリー
傑作・準傑作ライブラリーの読み方

あとがき
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