書 名<美少女>の現代史 「萌え」とキャラクター
著 編ササキバラ・ゴウ
協 力
出 版講談社
発行日2004年5月20日
発行地東京
定 価700
たてcm18
よこcm11
備考
ISBN4-06-149718-9
内容
[目次]
序 キャラクター消費社会と性
消費されるキャラクターたち
キャラクターと性

第1章 「美少女」の誕生
1 「美少女」と「萌え」のはじまり 「海のトリトン」と女性たち
美しい少女という記号
「美少女」の発見
「萌え」という行動のはじまり
先行する女性たち
テレビアニメの受け手の変化
テレビアニメを追い越していく視聴者たち

2 美少女ムーブメントの到来 吾妻ひでお・宮崎駿・高橋留美子
まんがの世界に出現した「萌え」現象
吾妻ひでおブームとその余波
渾然一体となっていくマニア空間
『シベール』とロリコンブーム
女性に追いついた男性たち
高橋留美子と宮崎駿の登場
美少女ムーブメントのビッグスリー

3 なぜ美少女は無敵なのか? 美少女の構造
宮崎駿「ルパン三世〜カリオストロの城」
ルパンはなぜクラリスを救うのか
愛される根拠の欠落
クラリスを抱きしめないルパンの選択
「根拠」を失っていく男性たち
吾妻ひでお「ふたりと5人」
エッチと恋愛のはざま
女の子を傷つけるものとしての私
「やけくそ天使」に君臨する美少女
「美少女」というキャラクターの構造
高橋留美子「うる星やつら」
ラムちゃんの水着姿

4 「男らしさ」と「戦う根拠」 美少女の背景
美少女前史としての一九七〇年代
失われていく「男の証明」
ラブコメブームにいたる道

第2章 世の中はいかにして美少女化したか
1 ラブコメとパロディ 八〇年代のまんが
各ジャンルで美少女商品の定着していく八〇年代
八〇年代のまんが全般の状況
ラブコメブームと少年まんが
ラブコメブームを決定づけたあだち充
「妹」の美少女構造
「タッチ」の戦う主人公
熱血少年まんがへのこだわり
美少女とパロディ
パロディ世代の台頭と「炎の転校生」
ヤング青年誌とエロまんが誌

2 メカと美少女 八〇年代のアニメ
アニメ雑誌の創刊とアニメーターへの注目の高まり
美少女アニメ第一号「うる星やつら」
DAICON V オープニング・アニメ
アニメ作りの現場へ進出するファンたち
「マクロス」で露わになった「美少女」世代の問題
美少女化する時代とアニメ
美少女アニメを作ってしまう男性たち

3 少女を描く宮崎駿、少年を描く富野由悠季
メカと美少女の先駆者・宮崎駿
おたくアニメーターとしての宮崎駿の歴史
主人公になれない男たちの呪縛
「千と千尋の神隠し」で排除された男の子たち
パロディアニメーターとしての宮崎駿
富野由悠季「機動戦士ガンダム」
ガンダム・シリーズの主人公たちの運命
トリトンで始まった問い
富野由悠季の八〇年代の戦い

4 アイドル・ジュニア小説・村上春樹の文学
アイドルの時代
ジュニア小説からキャラクター小説へ
村上春樹の美少女的構造

第3章 変貌していく美少女
1 形から見た美少女
立体表現という潮流
内面的キャラクターが要請された背景
オヤジ的コードや意味からの離脱
「顔」と「体」のキメラの出現
立体表現の歴史的背景
「見る」ポルノグラフィの発達

2 九〇年代の美少女 女性による表現とパソコンの時代
「セーラームーン」以後の美少女状況
「美少女」をめぐる男女間の綱引き
パソコンの中の美少女
インタラクティブ性と責任
責任を引き受ける私の「実存」

第4章 美少女という問題
1 キャラクターとしての美少女と「視線」
「かわいい」という価値観
視線としての私
「見られる存在」としてのキャラクター
男たちのたどりついた役割
箱男化する欲望
男性の新たな困難
二度目の後退のはじまり

2 「彼女の気持ち」と私の責任
美少女と私の責任
無責任の構造
オウムのサリン事件とパロディ

3 美少女と私のリアリティの行方
視線をめぐる男女の差
肥大化していく視線
美少女的生活の未来

あとがき
101842