書 名知識的大衆諸君、これもマンガだ
著 編関川夏央
協 力
出 版文藝春秋
発行日1991年1月30日
発行地東京
定 価1400
たてcm20
よこcm14
【備考】
ISBN416344940X
【内容】
[目次]
はじめに・この本は誰に読まれたいか
「女こども」がこわい・内田春菊「南くんの恋人」
スナドリネコの人生・いがらしみきお「ぼのぼの」
経済マンガってなんなの?・石ノ森章太郎「マンガ日本経済入門」
努力する「破滅型」・柳沢きみお「男の自画像」
適度な不幸はうらやましい・井浦秀夫「やる気のまんま」
「レトロ」にあらず・岡本螢・刀根夕子「おもひでぽろぽろ」
荒涼たる爽快さ・わたせせいぞう「ハートカクテル」
言葉によらない小説・大島弓子「秋日子かく語りき」
正直と下品の快感・梶原一騎・原田久仁信「男の星座」
都市生活の因数分解・柴門ふみ「女ともだち」
奇妙な「現代文学」・成田アキラ「テレクラの秘密」
帰りたい風景・宮崎駿「となりのトトロ」
あんまりじゃないか、これは―紋切型「マンガ論」について
日本人とはなにものか・手塚治虫「グリンゴ」
手塚のほかに神はなし―追悼手塚治虫
浪費される言葉、空転する工夫・雁屋哲・花咲アキラ「美味しんぼ」
回顧的空気の今日性・さくらももこ「ちびまる子ちゃん」
TVサイズのマスコミ像・矢島正雄・はやせ淳「シャッター」
作者自身を救済するために・須賀原洋行「気分は形而上」
「非情のひとびと」をえがきたい・みなもと太郎「風雲児たち」
「男らしさ」「女らしさ」への忌避・上村一夫「関東平野」
おそるべき「エクセプトミー」イズム・堀田かつひこ「オバタリアン」
誰もが太っていない世界・吉田秋生「BANANA FISH」
「すべての仕事は売春であり、愛である」・岡崎京子「pink」
子供の時間が終わってしまう・楳図かずお「わたしは慎悟」
消費されるマンガ群―マンガ表現の広漠たる裾野
選挙はなぜ「やめられない」か・ケニー鍋島・前川つかさ「票田のトラクター」
劇画変じて戯画となる・さいとう・たかを「ゴルゴ13」
職業、オーサー。恋人、娘。・榛野なな恵「Papa told me」
水面に映る風景・尾瀬あきら「夏子の酒」
温顔の批評精神・いしいひさいち「わたしはネコである」
秋空に浮かぶためらい・近藤ようこ「遠くにありて」
会社とはそんなにつらいところか・弘兼憲史「課長島耕作」
自己嫌悪の日本・かわぐちかいじ「沈黙の艦隊」
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