書 名マンガ狂につける薬
著 編呉智英
協 力
出 版[発行]メディアファクトリー [発売]メディアファクトリー
発行日1998年3月31日
発行地東京
定 価1200
たてcm19
よこcm13
【備考】
ISBN4889915478
『ダ・ヴィンチ』1995年2月号から1998年1月号までの連載分に誤記誤植を訂正して加筆。
【内容】
[目次]
まえがき

1、常識的ジャーナリズム論への懐疑
『編集王』土田世紀
『「無思想人」宣言』(『大宅壮一全集第六巻』所収)大宅壮一

2、農民運動の理解のしかた
『ぼくの村の話』尾瀬あきら
『砦に拠る』松下竜一

3、ヒューマニズムの向こうに
『―新今昔物語―鵺』花輪和一
『荘子』金谷治/訳注

4、歴史的事実と良識
『母の曠野』江沢光/原案、久保田千太郎/脚本、石川サブロウ/作画
『卡子(チャーズ)』遠藤誉
『本が好き、悪口言うのはもっと好き』高橋俊男

5、生命の不思議を前にして
『寄生獣』岩明均
『生命とは何か』E・シュレーディンガー/著、岡小天、鎮目恭夫/訳

6、市民とヤクザと国家権力
『代紋<エンブレム>TAKE2』木内一雅/作、渡辺潤/画
『博徒と自由民権〜名古屋事件始末記』長谷川昇

7、やさしさを超えるために
『ホテル』石ノ森章太郎
『日本残酷物語』宮本常一ほか/監修

8、性の常識への挑戦者たち
『性の署名』ジョン・マネー、パトリシア・タッカー/著、朝山新一ほか/訳
『テレクラの秘密』成田アキラ

9、富の不平等、性の不平等
『ナニワ金融道』青木雄二
『ユートピアと性』倉塚平

10、良き老人はどこにいる
『楢山節考』深沢七郎
『のぼるくんたち』いがらしみきお

11、日本語を乱しているのは誰か
『気分は形而上』須賀原洋行
『新明解国語辞典』山田忠雄ほか/編

12、オウムにゆれた今こそ読むべし
『祝福王』たかもちげん
『聖なるもの』R・オットー/著、山谷省吾/訳

13、硯学も奇才も
『孔子伝』白川静
『孔子暗黒伝』諸星大二郎

14、愛のイデオロギーの下に
『恋愛なんかやめておけ』松田道雄
『愛しのアイリーン』新井英樹

15、近代史をとらえなおす
『昭和史1・2』中村隆英
愛蔵版『柔侠伝』バロン吉元

16、心の闇と地下の闇
『安政大地震と民衆』北原糸子
『ドラゴン・ヘッド』望月峯太郎

17、歴史小説と歴史マンガ
『風雲児たち』みなもと太郎
『高野長英』鶴見俊輔
『長英逃亡』吉村昭

18、自我の不思議、人間の不思議
『私という他人』H・M・クレックレー、C・H・セグペン/著、川口正吉/訳
『私はイブ』クリス・C・サイズモア、E・ピティロ/著、田中一江/訳
『洗礼』楳図かずお

19、幸福への自虐と不幸への嗜虐
『自虐の詩』業田良家
『わらの女』カトリーヌ・アルレー/著、安堂信也/訳

20、擬制的な絆としての天皇制
『天皇の影法師』猪瀬直樹
『永井豪怪奇短篇集1 鬼』『永井豪怪奇短篇集2 霧の扉』永井豪

21、人はなぜ賭博につかれ貨幣に惹かれるのか
『銀と金』福本伸行
『貨幣論』岩井克人

22、幕末維新期の空気を体感してみたい
『増補 幕末百話』『明治百話』篠田鉱造
『劇画 近藤勇』水木しげる

23、ゴーマニズムより強暴な無垢というゴーマン
『新・ゴーマニズム宣言 スペシャル 脱正義論』小林よしのり
『黒い憂鬱―90年代アメリカの新しい人種関係―』シェルビー・スティール/著、李隆/訳

24、自分自身のための美術館
『気まぐれ美術館』洲之内徹
『しょうじょ探偵団』小道迷子

25、不条理に意味を以って抗すべく
『虚無への供物』中村英夫
『真夜中の弥次さん喜多さん』しりあがり寿

26、文明を背負う難問
『藤子・F・不二雄〔異色短編集〕1 ミノタウロスの皿』藤子・F・不二雄
『日本奥地紀行』イサベラ・バード/著、高梨健吉/訳

27、ブラックユーモアもお涙ちょうだいも
『貧家の子女…についての私案』J・スウィフト/著、深町弘三/訳(岩波文庫『奴婢訓』に併録)
『どんぐりの家』山本おさむ

28、平凡ナ幸福ノススメ
『ハーイあっこです』みつはしちかこ
『家郷の訓(かきょうのおしえ)』宮本常一

29、マンガを表現形式として考察してみる
『ゴン』田中政志
『近代読者の成立』前田愛

30、哀切なグロテスク
『タケオの世界』(『怪人無礼講ララバイ』所収)根本敬
『フランケンシュタイン』メアリー・シェリー/著、山本政喜/訳

31、社会主義崩壊後のスパイもの
『奥様火の用心!』末松正博
『木曜の男』G・K・チェスタトン/著、吉田健一/訳

32、武士道の真実
『おのれらに告ぐ』平田弘史作品集1 平田弘史
『ある明治人の記録』石光真人/編著

33、今なら書けない狂気を描いた笑い
『新漫画文学全集』東海林さだお
『総理大臣が貰った手紙の話』『盗まれた手紙の話』(『坂口安吾全集3』所収)坂口安吾

34、ノンベンダラリとしたすばらしい現代にこそ
『赤目』(『白土三平初期傑作集―2』所収)白土三平
『史記列伝』小川環樹、今鷹真、福島吉彦/訳

35、民族の常識と逆説
『単一民族神話の期限 <日本人>自画像の系譜』小熊英二
『石の花』坂口尚

36、文学という魔性の継承
『日本文壇史』伊藤整
『無能の人』ほか(『つげ義春全集8』所収)つげ義春
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