書 名長編マンガの先駆者たち―田河水泡から手塚治虫まで
著 編小野耕世
協 力
出 版岩波書店
発行日2017年5月26日
発行地東京
定 価3400
たてcm22
よこcm15
【備考】
ISBN978-4-00-023890-8
【内容】
[目次]
序章 日本は長編マンガの王国
1 敗戦直後の日本の長編マンガ
2 一九三〇年代に起こったこと
3 アメリカにおけるマンガ単行本
4 アメリカで刊行された日本人の自伝長編「漫画四人書生」の場合
5 「現代連続漫画全集」の役割
6 全編描きおろし、ナカムラ・マンガ・シリーズの登場

第一章 珍品のらくろ草をたずねて―田河水泡論
1 のらくろ対ステゴザウルス
2 植物学者とのらくろ
3 のらくろ、戦後民主主義を演説する
4 のらくろの<正史>と<外伝>
5 前衛芸術家としての田河水泡と「のらくろ」

第二章 三百六十五日のフシギ旅行―茂田井武論
1 ハレー彗星を見た少年
2 ルナ・パークで見たものは
3 星空のコクピット
4 ジュンスイ印の宇宙定規
5 マンハッタンの星凧

第三章 一九四〇年、火星への旅―大城のぼる論
1 シドニーの国際会議場で
2 「火星探検」との出会い
3 大城のぼる、「火星探検」と小熊秀雄を語る
4 宇宙時代の大城のぼる
5 プラネタリウムを見にきた異星人

第四章 人造心臓の鼓動がきこえる―横山隆一論
1 でくの棒デック第一号完成
2 植物モンスターの逆襲
3 ミクロン坊やの冒険
4 フクちゃん、アフリカへ行く
5 「ホームラン王フクチャン」と野球の神さま
6 「アトミックマンとウロコマン」から「宇宙少年トンダー」へ―超人たちと未来へのまなざし

第五章 新バグダットのメカ戦争―松下井知夫論 その1
1 タージ・マハール上空の戦闘機
2 テントウムシ型盗聴器
3 帝国陸軍参謀本部のアメリカ雑誌
4 カメレオン機、または<透明>の系譜
5 新「新バグダットの盗賊」は?

第六章 モセス・マンがやってくる―松下井知夫論 その2
1 ミッキー・マウスの妖怪―手塚治虫との会話
2 <フィルムのお化け>と<鉛の柱>の意味するもの
3 アニメーションの<魔>
4 魔神モセス―イロハ順に現れる妖怪たち
5 ワカ姫の涙の雨
6 モセス・マン―情報操作による価値紊乱者

第七章 プッチャーのふしぎな国―横井福次郎論 その1
1 はじめにロボットありき
2 百年後の世界
3 宇宙空間におけるプッチャー
4 光の国としての火星

第八章 冒険王ターザン、原子爆弾の島へ―横井福次郎論 その2
1 ターザンの家族像
2 原子力時代のターザン
3 母を慕うターザン
4 原爆投下

第九章 ターザン、大震災の日本へ飛ぶ―横井福次郎論 その3
1 光とともに、来たりしは…
2 原子力時代の幕あけ
3 ある浮浪児の告白
4 南海のロボット島にて
5 ボックリ坊や、地軸の回転を見る
6 IF(もし)の世界を空想する
7 動物園の園長になりたかった横井福次郎
8 横井のおとな向けの<連載漫画小説>
9 最後の少年マンガ「パチンコ島の冒険」

第十章 スピード太郎の世界地図―宍戸左行論
1 上村一夫、宇宙人を語る
2 スピード太郎のスピード感覚
3 宍戸左行とアメリカ
4 アメリカでのマンガ修業とアメリカの人気マンガ
5 原子力時代の「スピード太郎」
6 未来のタマゴとは?
7 「特急無敵三郎」―もうひとりのスピード太郎
8 「無敵三郎」から「スター・ウォーズ」へ
9 陸海空の冒険の果てに
10 女性はひとりも活躍しないが…
11 世界のマンガ史における宍戸左行

第十一章 人類連盟本部にて―藤子不二雄論
1 爆弾ゲーム
2 零(ゼロ)の空間へ
3 パラパラ爆弾をまいてみよう
4 女のいないユートピア

第十二章 ある少年マンガ家の冒険―田川紀久雄論
1 海底から宇宙へ
2 ウェルズ型火星人の群れ
3 アイスクリーム星から来た男
4 真空管ボディに白い手袋

第十三章 戦後ストーリー・マンガの出発点―手塚治虫論
1 「新宝島」の異質性
2 酒井七馬の作品群
3 手塚SFのさきがけ「地底国の怪人」の新しさ
4 ミルト・グロッスと『新青年』
5 「突喊居士」と「地底国の怪人」
6 「メトロポリス」と「ふしぎ旅行記」の場合
7 手塚治虫のフリーク・ショウ

あとがき―マンガを見つめる三つの時間
101193